昨年分の会計処理と決算作業をしています

 複式簿記は実にシンプルでありながら、確実に会計事実の記録、計算、報告を行うために必要なものです。委ねられたものについての責任を明らかにしていく有用なものです。しかし、複式簿記で会計処理をするに当たっては、幾つかの前提を頭に入れておかなければなりません。会計学的にいうと会計の公準と呼ばれているものです。
 先ず第一に会計主体を決めておく事です。教会の会計と牧師の家計をきちんと分けるという前提です。わかりやすく言うと丼勘定にしないと言う事です。二つ目は教会の働きが継続してなされていくと言う前提です。高額な車やピアノなどを購入した場合にはそれぞれの耐用年数にその購入金額を分けて経費にしていくための考え方です。同じ会計事実は同じ会計処理を継続していく事で相対的な真実性を求めていくものです。三つめは貨幣で評価されるものを対象とする事です。絵画が献品されたが無名の人が描いたものとしたら、いくら信仰的な絵画で飾ることにしても、お金で評価できないので、評価額は備忘価格の一円か0円にすると言うものです。
 そう考えると私たちの信仰生活、教会の宣教の働きの見える評価も幾つかの前提があると考えます。先ず、他の人の働き、他教会の働きではなく純粋に自らの働きによるものを評価すべきと思います。また神さまから与えられた年月に分けて評価すべきなのでしょう。さらにまだ見えてない祈りなどは含まれないのでしょう。このように会計も働きの評価も限界があるのです。
 全能の神さまだけが、全ての神の子、神の僕について人の目に見えない部分まで完全で正しい評価をしてくださるのです。どれだけのタラントが与えられていてそれをどのように用いたかは人は正確には計れません。私たちはひたすら忠実に、正直に、信仰を持って、主から命じられた事を行うのです。その結果は主が正しく評価し、喜んでくださるのです。
 主から確かに命じられ指示された事を、いつ、どんな方法で、どんな仲間とあるいは神の助けの中で忠実に、熱心に行って、評価は神さまに委ねていきましょう。
 人の評価はあくまでも相対的なものである事を覚え、あまり気にせず、その評価に左右されないようにしましょう。



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